てのひら怪談 感想その9
最後です。当分感想書きはしないぞ。さすがに飽きた。(笑)読んでいただいた方はもっと飽きたことでしょう。長い間お付き合いありがとうございました。この記事を書いている最中、ノートパソコンのプラグがゆるんで、電源落ちました。ビビりました。
週刊てのひら怪談に、次回拙作「回帰」と立花腑楽さんの「龍宮の使い」が掲載予定…らしいです。29日に、更新??(推定)。
・自分のメモ用に、お気に入りに★印をつけてます。「良い」ではなく「好き」であることをご承知置きください。

お化けの学校 田辺青蛙
大変ですなあ、あちらも。(笑)このタイトルは、どうしたって「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌を連想するけども、その期待を外さぬまま、違うテイストが出来上がっている。ちなみに、世代的には「吉幾三」なのだが、子供のころから熊倉一雄さんのお声が好きなので、そちらに一票。
神を見る人 林不木
うわー。すごい「濃い」です。老人の描写、やけに手についての記述が多いと思ったら、最後にそんな。語り手の雰囲気もなにかイヤな感じ…偉そうというか、自分だけは不幸に遭わないと思い込んでいそうな…も妙に不気味。
魚怪 勝山海百合
これは読ませますね。この最後の一文で、すべてバラバラになったような気がして、しばらく呆然としてしまった。
猫笑 不狼児
前作もそうであるけれども、「男の執着」が描かれている。こちらはさらに狂気がかっていて、つかみどころがありそうでつかみきれない状況と相まって、不気味。
ブラキアの夜気 小栗四海 ★
まずタイトルのリズムが好き。このエキゾチックな雰囲気は、1、2を通して独特で印象的だ。冒頭の文は、まともに読もうとすればするほど意味がわからなくなるのだけども、それ自体がこの話の雰囲気そのものだ。
白と黒がくっきりと深い。
ボコバキ 池田和尋
畳み掛けるような長い一文がボコバキです。(?)描かれているボコバキに嫌悪感はさほどなく(それが主題ではないのだろう)知らないままの人、知ってしまった人、知らせた人の三者を、読者が俯瞰することによって苛立ちや嫌悪を抱くようなカタチになっている。そこには色々なアイロニーも含まれていて……。
大樹 向井野海絵
少々アニメチックな印象なのだけども、空気や匂いも丁寧に描かれているのはよいな。雰囲気を描くことには成功しているけど、内容も作品も恍惚としすぎているような。恍惚とした内容な上に、書き手のナルシシズムもみえてしまうと、ちょっとツライ。
呪いと毒 勝山海百合
恐ろしいのは毒物ではなく、それをどんな人がどんな意図を持って使うか、ということだ。雰囲気たっぷりと書いてあるけども、説教臭い感じがなくもない。
祭りの夜 不狼児 ★
繰り返される「長い」の言葉が、非常に効果的、蛇の長さや果てしない交わりを強く印象付けられた。
異類婚姻譚は珍しくないけれども、交わり自体を想像したときに漠然と思っていた雰囲気(その快楽とか妖しさとか)を見事に表現している。
寄り来るモノ クジラマク
前作を読んだあとだと、なんだかスケベそうな祭りを想像してしまうのですが。(笑)でもまあ、祭というのは、結婚相手を選んだり、豊穣を願ったり、なんだかんだと性的なニュアンスも持っていたりするわけで。(言い訳)
「海蛇」と呼んでいるそれについて、それ以上追求しないのが暗黙の了解、という感じが暗くて怖い。
あめ玉 田辺 青蛙 ★
少女同士の、媚を売るようなじゃれ合い。その年頃をとうに過ぎた者から見ると気恥ずかしく、目を逸らしたくなる。そこにその年代だけのエロスがあるのを知っているから。
マンゴープリン・オルタナティブ 不狼児
あっはっは!(笑)この壮大さ。空海とミサイルって。
でも、シャレにならないことがそこかしこに潜んでいて、笑いながら怖くて仕方ない。




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